こんにちは!こんばんは!整体院彩葉院長の前田です!
今日は脳卒中患者様の焦点に当てた記事にしたいと思います!これも良く脳卒中患者様によく質問されることが多いです。「この麻痺した手や足、良く伸ばしてもらうけど、いつになったら伸びてくるの?」などたくさんの声を聴いてきました。実際病院のリハビリでも、この麻痺した手や足(特に痙性が起こっている部分)をストレッチしてもらうことが多く経験されたことはあるのではないかと思います。
実際僕も経験年数が浅い時は良く患者さんに行っていましたし、事実、今でもストレッチをすることはあります!
ですがここでポイントなのが、「この曲がった手や足にストレッチをかけることで、この曲がってくる症状(痙性)を抑えてこられるか?」と言われれば答えは…
NOです!
むしろ痙性の症状を強めてしまう可能性もあります!「でも曲がってくるし、ずっと曲がったままだと関節がどんどん硬くなっていく」という声もあるのは十分わかっていますし、その通りだと思います。
一番大切なのは、このストレッチを行う目的です!
僕自身は今ではこの目的は患者様にお伝えするようにしています。今回はなぜストレッチを行うのか?なぜ痙性の治療には意味がないのか?を書いていこうと思います!
まずは、「なぜストレッチで治らないのか?」を書いていこうと思います
以前にも記事に書かせて頂いたのですが、そもそも脳卒中と言うのは筋肉に問題が出るわけではありません。問題は「脳」にあります。曲がってくるという現象は、あくまでも脳が損傷し、結果的に「筋肉」に出たと言うことです。筋肉をどれだけ伸ばしても損傷した脳に回復は与えません!
損傷した脳を回復をするには、その損傷した脳を使う以外回復はありません。そのため損傷した脳を正しく使っていくことが、「痙性」に対しての唯一の治療法だと思っています。この脳をどう正しく使っていくのかをリハビリを通じてお伝えしています。
では「なぜストレッチを行うのか?」について
やはり一番の理由としては「関節が固まらないように!」が主な理由です。関節が固くなり動かなくなったら、せっかく動かす練習をするにしても元も子もないですよね。痙性が入り続けると、筋肉が常に収縮した状態で保たれるため筋繊維がどんどん硬くなっていきます。そのため固くなった筋繊維を緩めていくには、ストレッチが一番主流となるわけです。
追加で僕はストレッチを行うことで手や足の感覚をしっかり入れてあげることも大切だと思っています。麻痺した手や足は使う頻度がかなり減ってしまうため、自分の手や足の感覚も徐々にわかりにくくなってしまう方も多いです。そのためストレッチや触れることによって皮膚や筋肉を介して少しでも脳に感覚の刺激を入れることで、動かす練習をする時に何も行わずに練習するよりも分かりやすい方が多いです。
実際、非脳卒中の方も、少し手や足をストレッチしてから体を動かす方が、やりやすいと思います。そのため僕自身はどちらかと言うとこの「感覚を入れる」に意識することが多いです。(もちろん中には筋肉をほぐす方もおられます)
最後に
いかがだったでしょうか?少しでも「痙性」に対してストレッチをする目的を知ることはできたでしょうか?ストレッチは痙性にとっての治療とは言い難いですが、少なくとも何もしないよりは、手や足の使う練習を行うにあたっては非常に有効とは思っています。
このストレッチの仕方も狙った筋肉に対してどのように行うかは、セラピストの腕にかかっていると思いますし、ストレッチは実は奥が深い主義だなと感じます。
当院では「痙性」の患者様にとって必要な評価を行った上で治療選択をしていきます。日常でも可能な自主練も指導した上で「痙性」の手や足を改善していけるように目指していきます!もっともっとよくなりたい、頑張りたい方は是非一度相談してみて下さい!
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